「たまる」が病死した。
去年の11月のことだ。
気持ちを整理して、新しい生活を送るためにブログにまとめることにした。
病名は肥大型心筋症。
突然呼吸困難になり、治療を始めてから1カ月半しか生きることができなかった。
半年前くらいから、食欲が落ち、夜鳴きするようになっていた。
複数の動物病院に何度も相談したが、問題なしとの診断。
症状が出る1カ月前には血液検査などの健康診断をしてもらっていたが、
心臓については何も指摘はなかった。
しかし、実際は先天性の心筋症の可能性が高く、ずっと前から苦しんでいたかもしれなかったのだ。「たまる」は相当つらい状態だったと思うが、入院しじっと点滴に耐えていた。
エコーやレントゲンの検査を何度も何度も行ったが回復する兆しはなく、
食欲が全くないという状態にもかかわらず放置されている状態に不信感を抱き転院したが、
もうどうすることもできない状態まで悪化していたため、家で最期を看取ることにした。
入院時に比べれば顔つきが優しくなり、たまに私にだっこをせがむこともあった。
酸素室をレンタルしたが、効果があったのかはわからない。
とにかく何か食べさせなくては、とa/d缶とフェロビタを注入器で強制給餌。
うまく呑み込めるも時もあったが、たいていは口に入れることすらできず、
嫌がる「たまる」を夫と二人で押さえつけて与え、虐待している気持ちになり毎回泣いた。最期の日
夜中じゅうウロウロと這うように移動し、ウーウーと苦しそうに唸り続けた。
明けがた、一度失神状態になりもうだめかと思ったが、目を覚ました。
その後、トイレまで這って行き、力を振り絞って排泄しようとしていた。
長い時間トイレにいたが、そのまま動けなくなったため、ベッドまで移動。
そのままゆっくりと息を引き取った。
トイレには小豆ほどの大きさの便が2つ。
粗相をしない、きれい好きな「たまる」らしい立派な最期だった。
死顔は美しく、いまにも「う~ん!?」としゃべり出す気がした。
朝亡くなったため、夫婦二人で最期を看取ることができ、火葬まで行うことができた。
「たまる」は9歳半でこの世を去った。
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